2019/03/17 04:15
「はけごプロジェクト」共同代表の鬼武昌です。
爺ちゃん婆ちゃんたちが「はけご作り」をしている朝日町の「いもがわ温泉」の近くに住んでいます。
山里の風土や手仕事の魅力を伝えていきますので、どうぞよろしくお願いします。
さて、今回新しく「はけご放浪記」と題して、朝日町の各家庭のはけごを訪ねる企画はじめます!
お宅にある一番古いはけごを見せてください!と言ったらどんな物が出てくるのか、という個人的興味からはじめる企画ですが、はけごに限らずきっと面白い何かやエピソードが出てくるはず。その様子を不定期でお伝えしていければと思います!セピアやモノクロの写真に独特な郷愁があるように、昔の物やエピソードにも不思議な訴求力があり僕はグッときてしまうのです。
「放浪記 ♯1」は、朝日町の公共施設に保管されている「ガマの葉」でできたはけごです。ガマの穂はチョコバーみたいな見た目で印象的ですが、その葉がはけごになるとは全く知らず、その存在に驚いたとともに実際に触って頑丈さにさらに驚きました。材料の乾燥したガマの葉を思いっきりひっぱっても少しも千切れる様子がなし。そして作られたはけごはとってもかわいらしい見た目です。
でも今作れる人はほとんどいないとのことでした。ガマの葉をきれいに乾燥させて材料にするのが大変だとのことで、他の材料に変わるなかで埋もれてしまったのかなと思います。
今後放浪記を続けるなかで、ガマのはけごを作れる人に出会えるかな?もし出会えたらぜひ作り方を聞こう!そしてこれを読んでくれた方がいつか実際に触れることができたらいいな、と思わせてくれる「はけご」でした。